高いリピート率と、自身の言葉と共に投稿しているインスタグラム、そしてカメラワークのセンスの良さは業界でも群を抜いています。KAMI-1グランプリ2023 映像コンテストで見事決勝進出されたbenji 代々木上原店 中西哲郎さん。インスタグラムの投稿を見て来店されるお客様も多く、まさに“愛され美容師”。そんなお客様から支持され続ける中西さんに、美容師としての想いについて伺いました。
中西 鉄郎
2015年中日美容専門学校 卒業
🏆KAMI-1グランプリ2023
ー映像コンテスト決勝進出
ー12位受賞(応募総数2,260作品)
🏆HOT PEPPER Beauty2023スタイルアワード受賞
benjiのブランド展開のため全国を飛び回っています。
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家族の働く姿に憧れて美容師に
ー 中西さんが美容師になったきっかけは、お兄さんだったとお聞きしています。
美容師である兄の姿を見てきて、自然と「かっこいいな」と感じていました。実際になってみて、自分に合っているなと思います。以前の会社ではアシスタント時代が長く、スタイリストになるまで8年かかりました。アシスタントなりに喜ぶポイントはありましたが、Aguに入りスタイリストになってから、より仕事が楽しくなりました。デビューしてからの方が喜びを直に感じます。
ー どんな時に楽しさや喜びを感じますか?
やはりお客様に喜んでもらえたときです。お客様にスタイルを提案して、次に来てもらえた時に「周りから褒められたよ」と言ってもらえる。一連の流れが本当に嬉しいです。あとは、「あなたに任せる」と言ってお任せいただけるようになった時も、職人として喜びを感じます。
インスタグラムを始めたきっかけ
ー 日々のお仕事の様子を投稿しているインスタグラムが好評ですが、どんなきっかけで始められたのですか?
普通にスタイルだけを投稿してもファンは増えないのではないかと思い、僕らしく人間臭いインスタグラムにしてみようと思い始めました。自分の良さを伝えるために、動画も撮っています。最近はインスタグラムからお客様が来てくださるようになり、嬉しいです。
ー インスタグラムではカットの様子や中西さんの言葉がとても魅力ですが、ご家族をカットされる投稿も印象的でした。
母と兄のカットの様子を投稿しました。母の髪はずっと兄が切っていたのですが、やっと自分の働いている姿を見せることができて喜んでもらい、よかったです。元々憧れだった兄もお店に来てくれてカットをし、その時には仕事の話をやっと対等に話せたのが嬉しかったですね。話をするのに夢中で、あっという間の時間でした。
“愛され美容師”として働く日々
ー 中西さんのお客様はほぼ指名ですが、ご自身のどういうところがお客様に支持されていると思いますか?
ありがたいことにご紹介で来てくださる方が多く、本当に嬉しいことです。カウンセリングを大事にするのはもちろんですが、前回とは違う提案をするようにしています。例えばカラーの配合を少し変えたり、毛先を整えるだけの場合も何か新しい提案をしたりして、毎回お客様に楽しんでいただきたいなと思っています。
ヘアデザインでいうと、顔まわりは誰よりもこだわります。インスタグラムを見て「顔まわりのデザインがいいと思って来ました!」とお声があった時は本当に嬉しいです。
ー 高い指名率やインスタグラムの様子から、中西さんが”愛され美容師”だということが伺えます。ずばり、お客様に愛される美容師に必要なことは何でしょうか?
お客様よりも、お客様の髪のことを大事にすることだと思います。ライフスタイルや乾かし方などをカウンセリングでお伺いし、お客様の髪に一番良いものを提案しています。
オーダーにも一歩踏み込み、より満足できるスタイル提案ができるようにしています。例えば「前回より暗めにしたい」というオーダーも一歩踏み込んでみると「前回は色落ちが早かったから」ということがあり、その場合は「トリートメントをつけたらもう少し長持しますよ」という提案もできます。カウンセリングでコミュニケーションを取り、信頼感を築くのはとても大切ですね。
ー 「毎日が楽しい」という中西さんですが、今後はどういう美容師になりたいですか?
ただカットが上手い美容師ではなく、インスタグラムで投稿しているような人間臭い美容師でありたいです。例えば「会うと元気になれる居酒屋の店員さん」「自分に似合う服を提案してくれる店員さん」のような人間的に魅力のある働き方に憧れます。憧れるものは全部真似しながら、自分らしい働き方を楽しんでいます。
ー 最後に、中西さんにのインスタグラムで好きな投稿があるので、それで締めさせてください。
たまにポエム書きたくなるんですよね。これは好きな曲を聞いてた時に思いついたんですよ。
僕の【仕事】は美容師です
美容師という仕事は
髪の毛を通して
お客様と出会い
そのお客様を幸せにするという仕事です
僕はこんな素敵な仕事で
ご飯を食べています
でも、【どんな仕事で食べるか】ではなく
【どんな気持ちでした仕事で食べるか】
が大事だと思うんです。
僕はそんな美容師を仕事にできていることを
誇りに思います。
https://www.instagram.com/p/CxfhKpIvqWo/