Agu.グループは約3,600名ものスタイリストが在籍しており日本最大級の美容室グループです。その中でも急成長中の加藤雅也氏(株式会社Wistel 代表取締役)は人との繋がりを大切にして発展してきたようです。過去にどんな経緯があって、オーナーを目指すようになったのか、インタビューをしてみました。将来的に美容室のオーナーになりたいと思っている人なら、必読です。
加藤 雅也
愛知美容専門学校卒業 2009年3月
Agu.グループとは2016年10月より業務委託契約開始。店長・マネージャーの経験を経て3年でFCオーナー(株式会社Wistel 代表取締役)になりました。最多オーナー数を輩出した年の注目オーナーの1人です。
たくさんの人に恵まれ恩返しをしたい、そんな気持ちから始まったオーナー稼業とは
ー オーナーになろうと思ったキッカケはなんでしょうか?
Agu.に入って、前の美容室に比べてすごく待遇が良かったので、以前から美容師仲間だった友達や先輩後輩が、Aguに何人も移ってきてくれ、そこから、お付き合いがあった美容師が次々と来てくれて、店長、マネージャーと一気に駆け上がりました。
もともと僕はすごくいろんな面で人に恵まれていました。
だから自分の周りの人たちへの恩返しをしたい、自分についてきてくれた人と、一緒に成長していきたい、もっと豊かにしたい、一生の付き合いをしていきたいと思いました。
そこから、どうしたらいいのかなっていうのを考えた時に、よし、これは自分のやり方で、この人たちをより豊かにしていっていこうって思ったのが、オーナーになろうと思った大きなきっかけになりましたね。自分なりに考える恩返しを実現するためには、これはもう、自分で会社を起こさないといけないなっていうモチベーションになりました。
ー オーナーになる前となってからの⼼境に変化があった?
働き方自体は特に変わっていないんですが、大きく変わったのは責任の重さですね。今、私の指示や判断がこのお店の売り上げや会社の成長に影響を与えることが、以前とは違うと感じます。会社を経営していると、スタッフ1人1人の人生を背負っているという自覚が強まりました。
ー 自分の立場や影響力を意識するようになったんですね。具体的にはどのような点で気をつけているんですか?
自分の振る舞いや言動はもちろん、言葉遣いやオフの行動まで含めて、細かな部分まで気をつけるようになりました。店長やマネージャーは私の背中を見ていますし、私が怠けていると感じたら、それが彼らにも影響を与えます。自分の行動や決断が会社全体に及ぼす影響を考えると、責任感が増し、慎重にならざるを得ません。それが、オーナーとしての大きな変化だと感じています。
ー オーナーになってからの苦労は?
オーナーになって直面した大きな課題は、人が増えてくることで多種多様な意見が飛び交うことです。「スタイリストファースト」を大切にしており、その理念を維持しながら、多くの人たちをまとめることが非常に難しいと感じました。自分の考えや会社の理念をどうやってスタッフ全員で共有し、楽しくかつ豊かな環境を築いていくか、それが私の苦労の種でした。今もなお、この課題に立ち向かいながら、若い世代とのコミュニケーションを深め、時代の変化に柔軟に対応しながら、楽しく充実した美容室を作り上げるために全力を尽くしています。
ラスベガスに行くのが夢なんです!
ー 今後の目標と展開を教えて下さい。
最近、昔働いていた美容室の仲間たちが集まって、美容学生向けのヘアショーを行っていたんです。これから店舗展開をして大きな規模に成長した際に、独自のイベントを主催できたら、今の若い世代に響くのではないかと考えています。
実は、美容師の働き方にも変革をもたらしたいと思っています。美容師として働く傍ら、動画編集やSNSに特化したスキルを持つ人材を集め、それらのスキルを活かす部門を会社内に設けたいと思っています。実はすでに1人、動画作成が得意な方が活躍しています。美容師の才能だけじゃなくて、他部門でも活躍してくれる人がいたらいいなって思っていますね。
あと、実は私、ラスベガスにすごく憧れがあって、映画やドラマでラスベガスが舞台になっている作品が大好きなんです。それで、うちの会社のメンバーと一緒にラスベガスに行ってビシッとスーツを着て、かっこよく楽しむことが夢なんです。カジノでギャンブルを楽しんだり、大きなホテルの中でショーを観たりして、大人の時間を楽しみたいです。普通の会社ではなかなかできないこと。それが最終目標ですね。
具体的には、30店舗の展開で行きたいと思っています。彼らとワイワイ楽しむ姿を想像するだけで、ワクワクします。若いメンバーたちにも興味を持ってもらえるよう、そんな夢をみんなに話しています。もちろん、これは少し冗談めいた夢かもしれませんが、それでも私にとっては大きな目標。少し不真面目かもしれませんが、この夢を実現できる会社でありたいと思っています。